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tabaccosen

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○異端の系譜 2.


○異端の系譜 2.
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○ つまりだ。立派な身なりをした紳士は過去の侮辱を悪癖を罪悪を語らない。語らない処か抹殺しようとする。それでいい。当然なことだが、それで歴史の真実も事実も隠蔽されてしまう。○「アナール学派」が示した思考の一端はこうした「隠蔽」、というよりより広く、社会的生活的なレベルを取り込んだ「歴史観」の提示だ。○こうして史観は、著述者の思いこみ、切り込み自由な表現から科学本来の途を取り戻す。○それでも「主観の投影」から脱することはなかなか難しい。○西欧のやっていることは、ある時期までほとんどイスラム世界の踏襲模倣という事実だ。○逆転するのは、「産業革命」からだ。それ以前の時期のかれらの哀しい態度。孤独・孤立、白人奴隷。○ 黒から白へ。人種差別偏見を増長するのは、かれらがその悲哀をDNAレベルで浸透していたからなのだ。制度的組織的能動性を国家という形態を獲得するのが、「近代」であるとするなら、それに付随する多数の施策も並行的に為されている。それも、global,地球規模の拡大をもってだ。

○ エリザベス1世時代の英国は、フランシス・ドレイクを侯爵にする。公認の「海賊行為」はやがて、西班牙(espana)の無敵艦隊を撃破する。日本の「倭寇」も当初は、押し売り行為から転化したものだ。地産のモノをもっていくが相手にされない。売り買いの商売は遊戯ではない。遊戯ではない、変じて本気になった盗賊行為が「倭寇」なのだ。地上から海上へ。これらふたつの「島の国」が、おなじように相手にされず、海賊行為をし蓄えなんらかの知恵と商品化していく、proccessに興味を持つ。それらはふたつの別々の選択をする。○梅竿は、「奇妙な選択」と、鎖国を位置づける。[・・・]奇妙。確かに奇妙だ。ヤン・ヨースティン(?)アイルランド系だろう。明国が突然滅亡しただけの理由で、島原の乱でも、「理由不足」だろう。[・・・]これは後の愉しみ。

○いずれにしろ、ケインズ (John- Maynard- Keynes )さえも認めるほどに、資本主義・産業革命に契機をもたらした「海賊行為」の蓄積は、どこまでも正当に評価されない。史料が不足していると言うだけの理由ではない。紳士の国。が、神出鬼没では困るのだ。

○ つまりここで横行するのは、恣意的な解釈だ。現在的な利益のために「過去の事象」の解釈を擬制にする。擬制犠牲、ということだ。こんなことばっかりやっているから「進ま」ない。別に無理して進めなくとも良いのだが、現実的利益のためには、ということになる。歴史をひとつの人格として見たら、「おまいらいいかげんにしろよ」である。戯画漫画的風景がある。それにしても今回米国議会で、ある議員が日本の首相の靖国参拝(問題)を取り上げ、歴史的解釈と認識に及んだ批判的演説をした。これはひとつの徴候を示す。○それにしても、Bush陣営のcopywriterの稚拙さ、無能さを思わずにはいられない。枢軸国という表現、イスラムをテロ擁護国家とする、などなど。愚かさもここまでくると、・・・・。

○ 話しをまた変えるけれど、北朝鮮のやっていることって、みんなみんな戦時中の「日本」がやったことばっかしだ。「ニセ札」「麻薬」「拉致は不知だが、あるに違いない(傀儡も同じコト)」「・・・・ほかほか」。○例の児玉機関など、関東軍に関連する連中なんて、中国の匪賊よりも悪辣きわまりない。[・・・]まだまだあるよ。石井細菌部隊。戦後の部隊員の生活保障に尽力した、ミドリ十字などとしてその名を聞く。○こうした固有名詞ひとつとっても、その説明は殆どなされない。一部の関心を持つ人間は理解できるが、一般人にはなんことか不知のままなだ。そしてこうしたものへの徹底解明を、日本人というか、日本社会は極端に嫌う。体質的なものだ。本能的なモノかも知れない。だから、先手を打ってそれいぜんの段階でオブラートで包んでしまうという方法をとるのだ。「議論」にしないのだ。だから、議論にした場合の「報復」はすざましい。○「問答無用」の論理はまだまだ続いている。

○それにしても我ながらつまらないことを知っていると思う。これらはみな20代に読んだ「雑学」から のものだ。もちろん、「A.J.トインビー」も読んだが。読む時期のことは影響が決定的に違っている。これについては別に。


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